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10年の変化

決まった場所にしまっていたもの。


久しぶりに出して見てみました。
星がついていない写真3枚は、3才の頃の長男。
10年前に掲載されたものです。


今は思春期真っ只中。
あの可愛かった姿はどこへ?といった感じです(笑)。


子供の成長の思い出は、長男の分も次男の分も「思い出ボックス」を用意してそこにしまっていますが、これは私が広告代理店勤務のころ、プロジェクトリーダーを任されていた月刊誌ですので、
私の思い出ボックスにしまってあるもの。


久しぶりに見てみると、やっぱりいいものです(^^)



そんな長男と先日ソフトバンクホークスの試合をテレビで観戦していた時のことです。


その日は大分出身の川瀬選手がスタメン起用され、セカンドを守っていました。

もう何年も続けて日本一になるチームで、若手選手でスタメン起用されるなんて、同じ大分県人としてまるで家族が出ているかのように応援していましたが、
まさかの2回続けての守備エラーをしてしまいました。

これを機に流れが変わったかのように、先発の千賀投手が満塁ホームランを打たれて大量失点。


そこからは、度々ピッチャーの表情と川瀬選手の表情がテレビで映し出されていました。

エラーをして、明らかに動揺している表情の川瀬選手と、失点をして表情がこわばる千賀選手の表情を
交互にカメラで押さえるカメラマン。


それを観た長男が一言。

「このカメラマン、ひどい。こんなに川瀬選手ばかり映すなんて。点をとられたのは川瀬選手のせいだけではないのに!」

この言葉を聞いて、正直ハッとした私。


深く考えずに、カメラマンが押さえる画面を観ながら、エラーして明らかにいつもと違う表情になっていた川瀬選手に対して、思わず批判的な気持ちになり始めていたからです。


長男の言葉を聞いて、チームスポーツの考え方を教えられたように思いました。



エラーなんて誰にでもある。
でもそこをどうやってフォローし合って立て直していくのかが大切であることを、これまでの野球経験で学んだのでしょう。



いつの間にかこんなことを言うようになった
長男に成長を感じました。


この月刊誌の写真から10年。
身体も、心も、頭も、確実に成長しているわが子に
ちょっぴり誇らしく感じた瞬間でした。