大分の整理収納アドバイザー 板井善江です。
お部屋を理想の風景に変えるためにまずは「モノの整理が大切」ということを、セミナーでもこのブログでも言い続けていますが、実際モノの整理を苦手とする方はいます。
整理とは、そのモノが必要か必要でないかを区別すること。
家の中にずっとあったモノでも、今の生活やこれからの生活をイメージした時に使わないものであれば、それはなくても生活できるということ。
しかし、使う使わないだけでなく、このモノに対して何かしらの「思い」があると判断が鈍ってしまうことがあります。
整理で迷うのによくある理由が
・いつか使うかもしれないから
・手放すのはもったいないから
・人からのプレゼントだから
というもの。
これらの理由は、使えるものはできるだけ生かして使おうとか、人からいただいたものは大切に持っておこうという考えからきていることが多いのですが、それでなかなか整理が進まず困ってしまう状況になるのであれば、少し違う角度から考えていただきたいと思います。
それは、整理して片付けを進めることで、その先にどんなお部屋の風景や暮らしぶりを作りたいかということ。
片付けの先にあるのが目的ですが、その目的に対して、できるだけモノを生かしたい、いただいたモノは大切に持っておきたいという思いのどれがこれから暮らしていく中であなたの暮らしを気持ちよくしてくれるのかをじっくり考えてみることが大切です。
片付けの先にあるお部屋の風景や暮らしぶりをイメージすると、そのように変化することで味わう感情を想像すると希望が持てて片付けが進みやすくなります。
しかしその過程でひとつひとつのモノと向き合い、このモノに抱く思いがあればそれも整理することが大切です。
自分にとって今あるモノをできるだけ生かすことが気持ちよく暮らせる方法であれば、そのモノを使うシーンをイメージして、いつ使うのか、どれくらいの頻度で使うのか、家族の誰が使うのか、家の中のどの部屋で使うのか、重いのか、大きさはどれくらいなのか、どれくらいの量あればよいかによって収納する場所が変わってきます。
家の収納スペースとの兼ね合いを考えながら、そのモノと自分の暮らしとの関係を改めて見つめ直し、やはり必要だと判断したら最適な収納場所に収めていくことであなたの暮らしに合った収納づくりも完成していきます。
モノの整理をしながら重視したいことを整理し、収納スペースの大きさとの兼ね合いで収納がちょうどいい具合に収まりお部屋全体の風景が気持ちよく変化し気持ちにしっくりくるような感覚を感じることができたら最高です。
また、今あるモノを整理していく過程や新たにモノを買い足す際に、好きなデザインのモノや使い勝手がよいなど自分を心地よく満たしてくれる特徴のモノで「これがいい!」とはっきり感じて選んでいければ、より気持ちのいい暮らしを作っていけるように思います。
整理をする時にいろんな考えや思いが交錯することがあれば、思いつくひとつひとつのことに向き合い整理しましょう。
思いがより強いもので考えがまとまらなければ、思いつくことを全て書き出して確認し、どれを一番重視するのが気持ちよいか確かめることで自分の大切にしたい価値を改めて発見できるように思います。
そんなひとつひとつと向き合う考えの整理も繰り返すことで思考に慣れてきます。
そんな時間がない、という方はぜひその時間を作りましょう。
自分のための丁寧な思考の整理の先に、理想とする暮らしが見えてきます。
コメントをお書きください