大分県大分市を拠点に活動をしております、整理収納アドバイザー 板井善江です。
少しずつ朝晩が涼しくなり、季節の変化を感じられるようになりました。
ただ日中はまだまだ残暑が厳しくエアコンなしでは過ごせない毎日ですね。
先週、【収納見学付き お片付け自宅セミナー】を開催しました。
今回のご参加者は、子育てが一段落し仕事や多様な活動をアクティブにされている方々。
独身期、子育て期を過ぎ、ご自分のためや親御さんのために時間を有意義に過ごされている様子が会話から伺えました。
今回も濃い話題で盛り上がり、トークが尽きない楽しい時間となりました。
今回の自宅セミナーの様子やアンケート結果をウィルのインスタで投稿しています。
大分|整理収納アドバイザーオフィスウィル(@will_oita_1101) • Instagram写真と動画
各年代ごとの生活の変化は、誰にでも必ずあります。
例えば、子育て期は子育てに関わることが様々にあり、家事も家族の人数分多くなってきます。
それに伴い、日用品や食料品はもちろんですが、子育てに必要なモノ、例えば学習机や学用品、子供服、習い事の用品、子供の行事に必要な親子の洋服や備品、家族で一緒に楽しめる趣味のモノなども多種類で数も多く必要で、多くのモノを所有し活用する時期があります。
しかし、子供の成長に伴い必要ではなくなってくるモノも数多く出てきます。
さあ、みなさんはそんな時、どうしていますか?
また、クローゼットの洋服を思い浮かべてみると、着ていないのにずっと持っている洋服がありませんか?
きっと以前は着用する機会があり、その時は気持ちを上げてくれたり、場に即し活躍した機会が記憶にある洋服だと思います。
しかし、最近は腕を通す機会がなくなった洋服たち。
みなさんはどうしていますか?
日々の生活で大小様々に変化はありながらも、日常は朝起きて朝食を済ませ、その日の活動をし、夕食と入浴を済ませて就寝する・・・という基本的な1日の流れを繰り返しながら過ごしていると、節目にふと感じる成長した子供の変化や、他にも例えば、それまであった近所のお店が閉店したとか、新しいマンションが建ったとか、ご近所さんが引っ越ししたとかそんな周りの変化は感じやすいのですが、時間の経過とともに確実にある自分自身の変化をどれくらい私たちは認識できているか、ということを考えたりします。
モノの整理では自分にとって必要か必要でないかを区別するのですが、その区別の軸が「今の自分」にしっかり合っているか。
暮らしの変化や、様々にある環境の変化という刺激の中で醸成される「自分自身の思考や感情の変化」をしっかり認識できているか。
こんなことがありました。
実家の両親は高齢となり、年齢と共に身体的機能や認知機能の低下が表れています。
そんな変化がコロナが明ける前くらいから顕著になり始め、最初にその変化を感じた時はなんともいえない寂しい思いをしていました。
それはなぜか、と考えてみた時、両親がまだ若かった頃と比べ、できなくなったことを悲観的に捉えていたからだと気づきました。
しかし、そんな捉え方を一旦止め、今現在の様子が今の年齢なりの両親の真の姿だとまっすぐに見るようにすると、その変化が興味深いものと感じられるようになってきました。
年齢的変化=老い=寂しいこと。ではなく、
年齢的変化=進化=新しいステージへ進んだ姿。
そう捉えると、新しいステージで必要となるモノや環境は変化するのが自然なこと。
昔はよかったな~・・・と過去に抱いた感情を思い出し豊かな気分になるのは良いことですが、以前の記憶に固守したり、過去と現在を比べて訪れた変化をネガティブに捉えるのは自然に抗う過去へのこだわりの感情ではないかと感じています。
モノの整理をする時に、モノにまつわる思い出は大切なこと。
同時に大切なことは、時代の変化と共に自然に変化した自分の暮らしや内面をしっかり捉え、今の暮らしに焦点を当てた整理の判断軸を持つこと。
整理は過去と決別する、というよりは
変化する自分や家族に一番フィットする、現在形の暮らしを作るために行うことなのです。
そう考えると、やはり整理ではモノの引き算が必要です。
足し算はいとも簡単に行われているので、意識するのは「引き算」。
その人なりの整理の判断軸で行われる引き算です。
モノの整理も計算と同じく訓練すればどんどん判断が磨かれ判断の時間も早くなっていくものですので、整理を繰り返し行っていれば整理上手になっていきます。
整理は、気持ち良い暮らしづくりに欠かせないステップです。
過去手に入れたモノ、過去活躍したモノ。
変化した生活や環境の中でそのモノが果たす役割の変化。
変化をそのまままっすぐに捉えることが、気持ちよい暮らしづくりに繋がると感じます。