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見えない「名もなき家事」とどう向き合うか?

 

朝、どれだけ早く起きても

バタバタしてしまう。



やることを減らしたはずなのに、

なぜか時間が足りない。


そんなふうに感じたこと、ありませんか?



 

結婚して家族が増え、子育てが始まってから、私は「朝の忙しさ」にモヤモヤを感じることが出てきました。

 

 

自分や子どもの支度、朝食づくりにお弁当、片付け、そして送迎——


朝は限られた時間の中で、いくつもの家事や予定をこなさなければなりません。

もちろん、スムーズに流れる日もあります。


でも少しでも予定外のことが起きると、

途端に流れは乱れます。


  • 子どもがなかなか起きてこない

  • 体調がイマイチで動きが鈍くなる

  • お弁当に少し手間取る

 


そんな小さな“ズレ”が重なると、

あっという間に時間が足りなく

なるのです。

 



 

「私、ちゃんと早起きしてるし、ルーティンもできてるはずなのに…」



そう思いながらも、予定通りにいかない朝が続くと、モヤモヤした感情のやり場がなくなり、つい家族に強く当たってしまうこともありました。


でもふと、こんなことを思ったのです。

     


「もしかして、やってることの“量”をちゃんと把握してないのかも?」



■「朝の家事」を全部書き出してみた



そこである日、朝にやっていることを

すべて書き出してみることにしました。



ルーティンの中で

自分が何をしているのか。



それぞれに

どれくらい時間がかかっているのか



細かな動作まですべて、

一つひとつ可視化していきました。




たとえば、

こんな“名もなき家事”がありました:



〈お風呂まわり〉


排水口の髪の毛を取る

・お風呂の蓋を壁に立てかける

・洗面器の水を切って吊るす

・シャンプー類を所定の位置に戻す



日々なんとなくやっていたことですが、

ひとつずつ書き出し、時間を測ってみると…



結果、朝にしていた家事や育児のタスクは 


全部で60項目所要時間はなんと 3時間28分 にものぼっていたのです。




■「こんなにやってたんだ」と、自分を認められた



正直、とても驚きました。


感覚ではわかっていたはずなのに、

数字で可視化したことで、


「そりゃバタバタするよね」と、


はじめて腑に落ちたのです。



あなたの朝には、

いくつの“名もなき家事”がありますか?



この一覧表を作ったことで、

いくつかの大きな変化がありました。



・夫と家事の分担がしやすくなった


・無理のあるスケジュールを見直すことができた


・「朝はやめて夜にやろう」と判断できるようになった



そして何より、

自分に対して優しくなれたのです。



「これだけやってたら、

うまくいかない日もあるよね」



「むしろ、毎日これだけこなしてる私ってすごい」



■頭の中だけで考えるのではなく、

 「見える化」する



朝のスタートを気持ちよく切るために、

私は日々たくさんのことをこなしていた。



でも、それが“名もなき家事”として見過ごされ、自分でもその重みをちゃんと理解していなかった。



今では、家事動線に沿った収納や、

家族と共有できる仕組みも整え、

朝のやることを少しずつ最適化できるようになりました。



「名もなき家事」を見える化することは、ただの“家事整理”ではありません。


自分のがんばりを認め、

心を整える大事なステップでも

あるのです。



もし、あなたも朝のバタバタにモヤモヤしているなら、一度立ち止まって、

「朝、何をしているか」を

書き出してみませんか?


気づけなかった自分のすごさに、きっと出会えるはずです。