「あなたの家の収納スペース、多いですか?少ないですか?」
このざっくりとした問い、実は**“片付けられるかどうか”を左右する重要なポイント**になります。
収納が多ければ多いほど片付けやすい——そう思っている方も多いかもしれません。でも実はその逆、「収納が多い家ほど片付かない」という現象が、あちこちで起きています。
なぜそんなことが起きるのでしょうか?
「片付く」とはどういうこと?
片付いている状態とは、
**「モノごとの収納場所が決まっていて、使ったら元に戻すことができる状態」**を指します。
そう聞くと、「じゃあ収納がたくさんあるほうが片付けやすいのでは?」と思いがちですが、実はそう単純ではありません。
収納が多いと、モノの量も多くなる
収納が多いということは、モノを持てる余白が多いということ。
スペースがあると、人は無意識に「とりあえずしまっておこう」「いつか使うかも」とモノを手放さず、ため込みやすくなります。その結果、管理するモノの量が増え、時間も手間もかかる暮らしに。
使わないモノが“収納の中に眠る”
人が持っているモノすべてを、同じ頻度で使うことはありません。
子どもの成長、ライフスタイルの変化、流行の移り変わりなどで、使わなくなるモノは自然と増えていきます。
それでも収納スペースがたっぷりあると、わざわざ手放さなくても済んでしまう。
その結果、「とりあえず取っておく」→「使わないけどしまってある」→「持っていることを忘れる」——という負のループが始まります。
思い当たりませんか?
たとえば、引っ越しのときに段ボールのまま収納にしまって、何年も開けていない箱。
納戸や押し入れの奥に、何が入っているか思い出せないケース。
これも「収納が多いからこそ起こる現象」です。
モノの整理の“判断タイミング”を逃してしまう
収納に余裕があると、「今は整理しなくてもいいや」と判断を先延ばしにしがちになります。
でもそうしているうちにモノはどんどん増え、いよいよ収納が限界になったときには、一気に大掛かりな片付け作業が必要になることも。
手がつけられず、「もう自分ではどうにもできない」と感じてしまう方も少なくありません。
収納スペースは「使うモノの一時置き場」
収納の本来の役目は、「よく使うモノを使いやすくしまう」こと。
使わないモノをいつまでもしまっておくと、収納が本来の役目を果たせなくなり、“今使いたいモノ”の居場所がなくなる。
その結果、居住スペースにモノが出しっぱなしになり、「片付かない家」になってしまうのです。
片付く家に必要なのは、“適度な収納”と“モノの整理”
収納の多さは、必ずしもメリットではありません。
大切なのは、「自分にとって必要なモノの量に見合った収納量」であり、そのためには自分軸でモノを整理することが必要です。
収納が多いと、判断のタイミングを逃しやすくなります。
最適な収納量とは、「必要なときに必要なモノがすぐに取り出せる」状態を保てる量。
それが、暮らしを整え、片付いた状態をキープするための第一歩になります。
モノの整理は、「今の自分」を見つめること
どのモノを持ち、どれを手放すか。
その判断には、今の暮らし方や価値観、人生のステージが深く関わっています。
「使っていないけど捨てられない」
「どこから手をつけたらいいかわからない」
「頭ではわかっていても、ひとりでは進められない」
そんなときは、一緒に考える時間を持ってみませんか?
ご自身に合った整え方を見つける「整えセッション」
私がお届けしている《整えセッション》では、
ただモノを減らすのではなく、今のあなたにとって本当に大切なものは何かを一緒に見つけていきます。
✔ 片付けのプロセスを言語化しながら進めたい方
✔ これからの暮らしや生き方を整えたい方
✔ 自分軸でモノと向き合いたい方
そんな方におすすめです。
「片付け=暮らしの土台づくり」
どこに何があるかがわかる。
好きなものに囲まれて過ごせる。
必要なときにすぐに行動できる。
そんな暮らしの土台が整うと、心も整い、毎日がぐっと軽やかになります。
整えることに少しでも関心がある方は、まずはお気軽に「整えセッション」の詳細をご覧ください。