11月1日は整理収納アドバイザーとして活動を始めた日です。
2016年の今日、税務署に開業届を出しに行きました。
当時、前の職場を離れて4年。
子供たちはまだ小さく、次男は4歳でした。
前の職場を辞め子育てに専念しながら、時間を見つけては新しい資格の勉強をし、そのなかでも最も興味と関心が強かったのが整理収納アドバイザーの資格。
子育てに心の余裕をもって向き合えるようにと前職を離れた私にとって、受講した整理収納アドバイザー2級認定講座のなかで講師から聞かれた「どのような暮らしがしたいですか?」という質問が、20年間走り続けた前職を辞めた私の胸に突き刺さりました。
発達支援が必要な次男の子育てへの不安と、それまでゆっくり子育てができなかった長男への思いから、いまの私の時間とパワーを傾けたいのは子供たちであることは間違いない。
ただ、心のどこかでは、それまで広告業界でのお仕事を通し様々な仕事を経験させていただいて得てきた仕事のやりがいや、根本的に「仕事が好き」という性分から、子育てが少し落ち着いたら、また自分らしい仕事をしたいという思いを確認するきっかけになった質問でした。
この講座を受ける前にクローゼットの整理をしたのですが、どうしても手放せなかったのがそれまで仕事で着ていたパンツスーツの数々。
講座を受けた後に改めてクローゼットを整理して気づいたのが「もう一度こんなスーツやジャケットを着てできる仕事がしたい」ということでした。
ジャケットを身に着けて働く自分の姿。
これは次のステージを考える上で、大きなヒントになった瞬間でした。
そして、それまで部屋をきれいに整えるのが得意だと思っていたけれど、実は大切なことに気付いていなかったことを整理収納アドバイザーの講座を受けたことによって気づき、「整理する」ことの意味を理解した後の整え方が変わりました。
正しい整理収納の考え方に沿って部屋を片付けると、生活が変わってくることを実感しました。
整理収納の効果には時間的効果、経済的効果、精神的効果という3つの効果があります。
その効果を実感して思ったのが、前職で忙しく働いていた時にこの知識があったらもっと効率よく家事を回したり、「モノ」「情報」「事柄」をうまく整理し、もっとうまく時間を使うことができていたのではないかということ。
さらに、それによって少しでも多く心に余裕が生まれれば、仕事や家事や子育てに忙しい中で「楽しむ」という心のゆとりがもう少し大きく育っていたのではないかということでした。
30代だった当時、がむしゃらに頑張っていた自分に教えてあげたいことのひとつが、正しい整理収納の知識で家を整えて、家事がラクに回る収納の仕組みづくりだと、いまあらためて思います。
仕事で収入を増やすことができますが、「時間」は増やすことができません。
24時間の時間をどのように配分していくか。
モノを整理する時に向き合う自分との対話の時間や、生活に合った収納を作っていくことで家事がスムーズにはかどったり、朝の支度がスムーズにできたり、探し物がなくなったりすることによって日々の生活が確実に変わっていくのです。
今、私の周りでも子育てが落ち着き、新しい活動に踏み出す方、 自分の時間を楽しむ方、親の介護に向き合う方など、
それぞれの“生活の変化”が訪れています。
人生は、時間とともに暮らしが変化していくもの。
だからこそ、その節目ごとに「いまの暮らし」に合うように家を整えることが大切だと感じます。
整理収納は、気持ちよく前に進むための“暮らしのリセット”なのです。
10年目を機にこれまでの活動の写真を見返しました。
活動スタートして間もない頃に参加した、大分県のスタートアップイベント。
出展ブース用にパネルを制作したのですが、その時に相談したのは前職でお世話になっていた先輩のHさん。
いまはもう退職していますが、前職ではたくさんのお仕事を一緒に手掛けていただきました。
その時に制作したパネルをイベントで使用しました。
整理収納アドバイザーであることを公の場で初めてPRをしたのがこの場所です。
その時からこれまで、友人や知人、お問い合わせを通して出会った方々など多くの方に支えられて10年目を迎えることができています。家族もずっと温かく見守ってくれました。
また、テレビ・新聞・雑誌・WEB・ラジオなど、 多くのメディアの皆さまにも取材や出演の機会をいただきました。
心から感謝申し上げます。
これからも、整理収納を通して、心豊かな時間をご提供できるよう、精進してまいります。
